「未経験の私にもできる」と思えたのは、親身にフォローしてくださる青山先生の姿が想像できたから

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「点」である福祉施設を「線」にしていきたい

2022年1月に東京都大田区で児童発達支援・放課後等デイサービス「スマイリーハーツ」を立ち上げた、株式会社Fの神野光正さんと奥様のふさ子さん。

「不得意」や「できない」、「苦手」意識をもつ子どもたちのために、視覚機能の向上を目指すビジョントレーニングや感覚統合トレーニングなどを導入しながら、「学ぶちから」「運動するちから」「食べるちから」の3つの力を育んでいます。

「スマイリーハーツ」開所までの経緯や課題感、「福祉経営ラボ」を利用された経緯を伺いました。

福祉事業に参入しようと思われたきっかけを教えてください。

自宅の隣に、重度の障がいのあるお子さんが住んでいて、0歳のときから成長を見守っていました。
今も発語はできないしまっすぐ歩くのも一苦労なのですが、その子が中学生になったときに、ふと「この子はこの世界で、安心して生きていけるのだろうか」と思ったのです。
ご両親から子育ての苦労は伺っていましたし、日によって気持ちをコントロールできない様子も見ていました。
そんな中で、障がい児や家族のための社会的なサポートが不足しているのではないかと感じたのです。

また、主人は兼業で重度の自閉症児を放課後等デイサービスに送迎する仕事に従事しているのですが、地域の事情もあって、その子は毎日違う放課後等デイサービスに通っているのです。
当然放課後等デイサービスの事業所によって考え方が異なるので、曜日によって違う対応を受けるなどして、振り回されています。

そんな2人の様子を見て、「このような環境では、伸びるものも伸びない」と感じていましたし、保護者も安心できない日常の中では、子育ても安心してできないのでは思いました。
保護者を支援する施設を作れないかという思いから、放課後等デイサービスの開所を考えました。

「福祉経営ラボ」の無料セミナーを受けようと思われたのはなぜですか。

コロナ禍は、オンライン・オフラインともに無料セミナーが増えましたよね。
当時はアパレル企業で役員をしていたので、マネジメントのセミナーなど、気軽な気持ちでさまざまなセミナーを受講していました。
「福祉経営ラボ」の無料セミナーもそのひとつです。
隣のお宅のお子さんが、支援学校に通っていることは知っていたものの、何という名称の施設に通っているのかも知らなかったですし、放課後等デイサービスの「等」の意味もわからない。
そんな私でしたが、試しに受講することにしたのです。

「福祉経営ラボ」の無料セミナーは、専門用語を使わないからよく内容がわかりましたし、カジュアルな格好で関西弁で話をされる青山先生になんだか安心感を抱きました。
マネジメントなどほかのセミナーは、1時間程度のものが多く、内容もさわりだけといったものばかりでしたが、「福祉経営ラボ」のセミナーはなんと3時間。かなり突っ込んだ話もありました。
そのおかげといいますか、放課後等デイサービスの全体像がわかり、「これなら私にもできるかもしれない」と思えるようになりました。

とはいえ、アパレル業界とはまったく異なる業種にチャレンジするわけですから、やはりその場では契約するかを決められず、1か月ほどは悩んだと思います。
でも、「障がい児や家族のためにできることをしたい」という強い思いがありましたので、最終的に決断しました。

経営者としての経験を生かして、ご自身の力で開業することは考えませんでしたか。

確かに20年以上経営したアパレル企業は自分で立ち上げましたので、放課後等デイサービスも、立ち上げまで誰かに手伝ってもらえれば、後は自分でできるかなと思っていました。
でも、国への申請書類の記入や手続きなどの煩雑さはアパレル時代の経験から推測できました。
だから、「福祉経営ラボ」に立ち上げまで、フォローしていただこうと思いました。

「福祉経営ラボ」にはスクーリングで学ぶ講座と、スクーリングに個別コンサルをつけられる講座がありましたが、立ち上げまでフォローをしていただくつもりでしたので、スクーリングで学ぶ講座にしました。

「福祉経営ラボ」に依頼することに決めたのは、大手企業のコンサルのフォローシステムと比較して、親身になって対応してもらえると感じたのが理由です。
現場で働く人の姿や子どもの様子を、生で見せていただけるというお話でもありましたし、それはいいなと思いました。

ご契約されて、どんなサービスが役立っていますか。

やはり現場を見せてくださったのは非常に役立ちました。
青山先生は、放課後等デイサービスのほか、グループホームや就労支援施設なども経営されているので、さまざまな施設を見学させてくださいましたが、やはり写真で見るのと、実際に子どもや職員が動く様子を見るのとはまったく違います。
物件選びや空間の作り方といったハード面から人の動き方や療育内容などのソフト面まで、あのとき見せていただいたイメージが今でも脳裏に焼きついていますし、放課後等デイサービスのあり方を確固としてもつことができたと思います。

また、開業後は、ほかの経営者の方とつながれるFacebookグループを「財産」と感じています。
書類の書き方や業務内容などについて青山先生に自由に質問できるサービスで、いろいろな質問が飛び交っているのですが、ほかの方が質問されている内容が、とても参考になるのです。
例えば「延長ってできるんですか?」「延長した場合は、どういった加算がつくのですか?」とか、「児童発達支援は4時間でいいんですよね?」など。
今さら聞けないことを聞くことができ、そういう手段もあるのか!といった学びや驚きがあるのです。

Facebookグループの仲間は、スクーリングの際にお会いしている方で面識もあるため、近況報告をしたり、お互いの施設を見学したりして支え合っているのです。
「福祉経営ラボ」には、立ち上げまでフォローしていただければという思いで申し込みましたが、ほかの経営者の方とつながれる環境を用意してくださったことには本当に感謝しています。

「スマイリーハーツ」さんは、楽しい工作活動や体系化された遊びの中に、子どもの発達を促す仕掛けを用意していらっしゃる印象です。スタッフ選びにこだわり、みなさんで築き上げてこられた成果なのでしょうか。

実は、開所当初からうまく行っていたわけではありません。
どういった人を採用すべきかという情報も講座の中でアドバイスいただいていましたし、ソフト面の充実が健全な経営の要であることは繰り返し伺っていました。

でも、とにかく最初は必死でしたし、青山先生の言葉も解釈しきれていない面もありました。
すでに物件も借りていて申請も提出済みですから、採用を含め、あれこれ急いで決めてしまったという思いもありました。
運営する中でだんだん青山先生の言葉の理由がわかっていき、青山先生にいただいた資料を改めて見返して、反省するということもありました。

おかげで、今は職員や専門家のみなさんに活躍いただきながら、子どもたちの力を伸ばすという理念をもった施設を運営できるようになってきました。

今後のビジョンについて教えてください。

子どもの中には、学校の友達には通所していることを秘密にしたい子もいます。
本人たちには、通所することに後ろめたさもあるのだと思います。
だけど、私たちの施設の活動が楽しいし、行くことで自分が変われるとか自分を出せるとか、そういうふうに思える施設でありたいと思っています。
そのためには、ますますハード面でもソフト面の充実が欠かせないと思っています。

また、地域を巻き込んだ施設にしたいとも考えています。地域の方に障がい児の置かれている環境や家族の悲痛な叫びを率直にお伝えすると、理解してくだる人もいて、だんだん受け入れてくださる体制ができています。
これからも地域に訪問して対話を続けながら、地域に愛される施設や子どもたちを目指したいですね。

それから、障がい児が安心して自分に合った教育を受け、お子さんそれぞれに成長を遂げ、就職し、安心して住むところを確保できるという環境はまだ用意できていません。
日本の福祉施設は単独の施設が多く、ほとんどが点在している状態です。
そんな「点」である福祉施設を「線」にしていきたいと思っています。
私たちの施設を利用してくださるお子さんや家族に「この先もずっと私たちが見守るから安心してください」と言える施設を作る。それが私の夢です。

「点を線に」、すばらしいお考えですね。ぜひ、叶えていただけたらと思います。最後に読者の方へメッセージをお願いします。

経営者同士のつながりまで用意してくださるきめ細やかなサービスを用意してくださるのは、「福祉経営ラボ」ならではだと思います。
障がい者を抱える家族会のようなつながりのみならず、福祉業界に興味のある者同士も、つながり合いながら笑顔のあふれる優しい社会を一緒に作っていきたいですね。

開業者情報

企業名
株式会社F
代表取締役
神野ふさ子
法人設立
2022年1月設立
公式サイト
https://smiley-hearts.com/
連絡先
03-6421-9590
所在地
東京都大田区雪谷大塚町10-2 K2ビル2F

開業者インタビュー

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