元営業マンが放課後等デイサービスを開業したきっかけとは
放課後等デイサービスを開業される前は何をされていましたか?
前職は製造メーカーの営業を25年間していました。
開業されている場所はどこになりますか?
埼玉県の新座市で開業しています。
放課後等デイサービス実践講座に参加してみていかがでしたか?
実際に青山先生が茨城県で放課後等デイサービスなどの福祉事業を多数運営している教室を見学しながらの講座でしたので、非常に有効だったと思います。
また、同じ志を持っている数十名の方たちと一緒に受講できたのも、非常に心強く感じました。
なぜ前職と全く異なる業種であったにも関わらず、放課後等デイサービスを開業しようと思ったのですか?
現在は個人事業主ですが、将来を見て持続可能な事業というのを以前から検討していたのですが、ピンとくるものがなかなかな見つからず、具体的に進めていませんでした。
ある時をきっかけに青山先生の講座を知りまして、実際に説明会に参加してみたら、これは持続可能なビジネスだけでなく、利用者様や地域社会にも貢献できてやりがいのある仕事だと感じて参入に至りました。
放課後等デイサービスのどんなところにやりがいを感じますか?
私の場合は、軽度発達障がいと一般的にはグレーゾーンと呼ばれるお子さまの支援をしたくて、今はそこにフォーカスした事業を行っているのですが、利用者様の成長が間近に見れて喜びを感じられるところです。
起業を決めてから開業に至るまでどのくらいの期間がかかりましたか?
2020年の2月に説明会に参加してその年の7月に開業することを決めたので約5ヶ月です。
開業するまで、大変だったことはなんですか?
まず1つは申請関係です。
申請関係をまずは一通り理解したい思いがありましたので、自分でやってみましたが、実際にやってみると大変でした。
あとは人材の採用です。
人材責任者や指導員といった人材の採用は今でも苦労しているところがありますが、開業当初はやはり大変で苦労しました。
開業してから良かった点・苦労した点をそれぞれ教えてください。
良かったと思う点は、自分が思い描いていた利用者であるグレーゾーンのお子さまにご利用いただいて楽しく過ごせているところです。
思っていた以上に大変だったのは、利用者さまの獲得です。
こちらの方はもっとうまく、早く獲得できると思っていたのですが思っていた以上に苦戦しました。
あと、人材採用の問題はなかなか悩みは尽きません。
利用者様を獲得するために、どのような手法を取っていますか?
開業当初からバス停営業や相談支援事業所への営業、あとはポスティング、各医療関係、保育所等へのアプローチと色々やってきました。
その経験から1番効率的なのは相談支援事業所だと思い、今はそちらに重きを置いてやっています。
障害を持つ方を対象にした社会福祉ビジネスはニーズがあると思いますか?
ニーズはありますし、特に私が注力しているグレーゾーンのお子さまは以前に比べて増えていると思いますし、まだ潜在的にかなりいらっしゃるとも感じています。
この業界の課題は何だと思いますか?
1つはやはり支援の質があると思います。
あとは学校側の理解もまだ足りていない部分があるのではないかと思いますので、その点ではもっと努力しないといけないと思います。
放課後等デイサービス開業の参入に向いている方はどんな人だと思いますか?
やはり子どもが好きでないとなかなか続かないと思いますし、若干のボランティア精神ではないですけど、利益重視ではなく奉仕の心を持った人がこの業界で必要ではないかと思います。
今後の目標について教えてください。
今の目標は、2022年4月あたりに放課後等デイサービスの2店舗目を出したいと思っていて、そのためにはまず相談支援事業所を作ってからの方が1店舗目の経験から良いかと考えています。
事業拠点である新座市自体が、相談支援事業所がかなり不足していて、市自体も問題視して各放課後等デイサービスに対して相談支援事業所の設立要請が来ています。
そういった問題解決も含めて、まずは相談支援事業所を作ってから2店舗目を作ろうと考えています。