元女性看護師だった私が未経験の児童福祉で起業した理由とは
福祉事業で起業される前は何をされていましたか?
福祉事業で起業する前は頭痛専門の整体院を経営していて、それ以前は看護師をしていました。
開業されている場所はどこになりますか?
愛知県の名古屋市で開業しています。
放課後等デイサービス実践講座に参加してみていかがでしたか?
福祉のことは全然わからなかったんですけど、青山先生がわかりやすく基礎から教えて下さったので、本当に知識ゼロからでもスムーズに開業することができました。
実践講座に参加して、何が1番印象に残りましたか?
施設を見学させてもらったことで自分が開業したときのイメージが湧いて、実際に自社の事業所作りでも活かすことができたので、とても良かったなと感じています。
青山先生はどのような人でしたか?
とても面白くポジティブな方です。
無事開業に至るまでへこたれそうなことも時にはあったのですが、青山先生のエネルギーで楽しく未来を信じて向き合うことができましたし、すごく引っ張っていただけたという印象です。
放課後等デイサービスでどんなところにやりがいを感じますか?
目の前にいる子どもたちの未来を想うと、とてもワクワクしますし、今私たちがやっている支援が子どもたちの未来を創るんだなと考えると本当にやりがいや意義、使命感はものすごく大きいと感じます。
お子さま(利用者様)に対して、どのような想いを持っていますか?
みんなとてもかわいいですね。
5歳くらいの男の子とか私の姿を見ると「鈴木さん!」って言って、抱きついてきてくれるんですけど、本当に純粋な子たちばかりで我が子のようにかわいくて、ずっと笑顔でいてほしいなと心から想える愛おしい存在です。
お子さま(利用者)は、放課後等デイサービスを利用してから変わったと感じますか?
学校に行けなかった子が放課後等デイサービスを利用するようになってくれてから、まずスタッフとの基本的な信頼ができてそこから同級生の子たちとコミュニケーションが取れるようになって学校に行けるようになりました。
また、学校が休みの日にクラスのお友達と遊ぶ約束をしたから放課後等デイサービスをお休みしますという嬉しい話もあったり、規律やルールも守れるようになってきたりと、大きな変化を目の当たりにしてきています。
起業を決めてから開業に至るまでどのくらいの期間がかかりましたか?
受講修了後から4ヶ月くらいだったと思います。
開業するまで、大変だったことはなんですか?
人材確保と土地選びです。
やはり有資格者を採用しなくては開業できない中で、有資格者に絞った求人をかけなければいけないところです。
また、その状況の中で実際に応募をいただいたとしても、会社の理念にマッチするとは限らず、面接を重ねて適した方と巡り合うまでがものすごく大変でした。
土地選びに関しては、光と風がよく通る可愛らしい戸建てを購入したのですが、子どもの声などご近所の方への配慮もあって、三方開けているような端っこに建っている物件です。
閑静な住宅街でご近所の方にも応援していただけているような温かい地域でいい物件ですが、ここが見つかるまで大変でした。
創業メンバーは良い人材が集まったとお聞きしましたがいかがですか?
みなさん人柄も素晴らしくて療育未経験の方も積極的に採用したのですが、療育に対する固定観念がない分、真っ白な気持ちで子どもたちに向き合ってくれてみなさん本当に素晴らしい方たちです。
子どもたちと一緒に成長させてもらい、会社も職員も子どもたちもとても良かったと感じています。
開業してから良かった点・苦労した点をそれぞれ教えてください。
上手くいってると思う点は、利用者さんの契約ですね。
だいたい開業して4ヶ月経った頃には予約がいっぱいになってきて職員さんや選んでくれた利用者の方たちのおかげですし、開業してまだ短い期間の中でも、子どもたちの変化や成長を見てこれたのはものすごくよかったと感じています。
苦労した点は、やはり人材です。
有資格者の方が抜けてしまうと事業所として行政の方からご指導をいただいたりとか、減算という形で売上にも影響があったり、療育の質の担保も難しくなってしまう部分もあります。
そのため、素晴らしい人材を規定の人数以上配置することに関してはずっと考え続けています。
障害を持つ方を対象にした社会福祉ビジネスはニーズがあると思いますか?
ニーズはあると感じますし、事業所の数はあっても質が下がりやすい業界である分、大切なお子さんを安心して預けられる事業所を探している方、困っている方が大変多いです。
だからこそ、たくさんの人に福祉事業に参加いただいてみんなでより良い事業所作りをして、この業界を高めていけると困っている人たちが救われていくのだと強く感じています。
放課後等デイサービス開業の参入に向いている方はどんな人だと思いますか?
どんな志でも良いですが、利益目的での参入ではなく私たちがお預かりしているのは未来を担っている子どもたち、ご利用される保護者だったり地域になりますので、そこを第一に考えられる方です。
その子どもたちに将来どうなってほしいか、保護者さんのために何ができるかを一緒に考えていける方にはぜひ福祉事業に参画いただいてもらえるといいなと思います。
今後の目標について教えてください。
放課後等デイサービスを他店舗展開していく先に、障がい者が自立して働くための就労支援や共同生活をするグループホームなどを作りながら
訪問看護や生活介護など付随する事業所も作っていきたいです。
これからを担っていく子どもたちを成人してからも一気通貫して見ていけるような福祉サービスを展開していけたらなと思っています。